緑園都市住宅地について
緑園都市は東京から35km圏、横浜市西部地域を走る相模鉄道いずみ野線(二俣川~湘南台)緑園都市駅を中心とした開発総面積122万千3㎡、計画人口1万8千、計画戸数4738(一戸建住宅2834戸、1761戸、その他143戸)として1974年区画整理事業方式により開発され、1986年11月から販売開始された住宅地です。住宅地の周辺は大池自然公園、戸塚カントリークラブなどに囲まれており閑静な住宅地となっています。
街を南北に貫く都市計画道路(中田~さちが丘線)を基幹道路として、駅前広場を中心に主要道路が機能的に配置されており、幹線および準幹線道路には電柱の地中化が施されています。住宅地内は安全を確保するために、クルトザック(袋小路)やループターン(輪状の道路)が採用され、景観や安全に配慮された街づくりとなっています。
緑園都市のアーバンデザインのシンボルとして「ツタ」(茎や葉の成長過程をイメージ)が採用されており、絵タイルとして住居表示板、玄関先、駅ホーム、歩道などのサインに用いられています。 緑園都市の街づくりの基本テーマは「人間性を追及した豊かな街づくり」で、ヨコハマらしさ=清楚なセンスの良さ、を感じさせる街づくりを目標としました。 このテーマを具体化させるため、街全体を「会員制高級リゾートホテル」に見立てて、駅はホテルのエントランス・ロビー・フロント、歩行者専用道路は客用通路と位置付け、クラブハウスなどの集会施設はラウンジ、文化会館・スポーツ施設はリゾート施設、商業施設はアーケードという考え方に立ち作られています。
RCA(緑園都市コミュニテイ協会)について
緑豊かな住環境に恵まれた緑園の街全体を共有財産として捉え、いつまでも住みよい街として維持管理して行こうと、1987年4月、地権者、物件購入者、開発業者が一体となって旧来の自治会組織とは別に、日本では始めて住民主体のまちづくり組織・緑園都市コミュニテイ協会が設立されました。設立に際してはアメリカの住宅地にあるホーム・オーナーズ・アソシエーションを参考としました。
RCAの概要を以下にまとめました。
名称 | 緑園都市コミュニティ協会 英文表記:Ryokuen-Toshi Community Association (略称:RCA) | |
組織の目的・概要 | 快適で安全な居住環境の確保と住民相互の社会的・経済的地位等の向上・促進を図ることを目的とする。 地権者、物件購入者、居住者、開発業者等が一体となった、従来の自治会組織とは別の日本初の住民主体のまちづくり組織として活動 | |
設立日 | 1987年4月 | |
所在地 | 横浜市泉区緑園1-1-10 | |
連絡先 | ☎・FAX 045-812-8307 | |
会員 | 緑園住宅地居住者、学校への通勤・通学者、店舗、特別会員(相鉄グループ) https://www.sotetsu.co.jp/about/ | |
会費等 | 規約に規定されています | |
運営体制 | 定例理事会及び専門委員会(主に以下のような構成 ・緑化推進委員会 ・まちづくり・環境整備委員会 ・国際交流委員会 ・広報委員会 | |
姉妹提携都市 | アメリカ・ニュージャージー州フェアローン ラドバーン協会 (ラドバーン住宅地のHOA:Home Owners Association) |
ラドバーンについて
緑園都市のモデルになったラドバーンは、都市計画で有名なクラレンス・スタインとヘンリー・ライトが1928年にデザインした「理想都市計画住宅」で、ニューヨークから約20km、マンハッタンから車で30分ほどに位置する、アメリカ・ニュージャージー州バーゲン群フェアロン市にある街です。面積は約60万㎡、世帯数約700世帯、人口2800人ほどの小さな美しい街で、ガーデンシティー運動を提唱したハワードという人の開発理念を基につくられました。1928年から1936年にかけて開発され、2005年には米国政府より国定歴史建造物の指定も受けています。この街の開発コンセプトである車歩分離は、緑園だけでなく、ブラジルのブラジリア、ニュージーランドのウエリントンなどの街づくりのモデルにもなっているそうです。
引用元:横浜で暮らそう https://www.sumaitoseikatsu.yokohama/archives/4348